コンセプト
懐かしの賑わいに出会う
~地域と歴史と文化をつなぎ、未来へ「ひと」「もの」を育む~
- 正面外観
もりおか町家物語館は「懐かしの賑わいに出会う」を
コンセプトに、2014年7月に開館しました。
賑やかでどこか懐かしさを覚える、誰もが利用しやすい憩いの場として、また地域の案内所や、地域文化等の情報発信の場として、新たな地域の中核施設として、市民の皆様とともに歩み、運営しています。
また、当施設の持つ「交流する」「見る」「体験する」「食べる」「買う」という五つの機能を活かし、施設の魅力だけでなく、鉈屋町界隈地域がもつたくさんの魅力的な生活文化を資源として保存・発信していくことを目指します。
岩手川について
- 懐かしいラベルデザイン
かつて、岩手の代表的銘酒とうたわれた旧岩手川酒造は、134年間の歴史の中で県内はもとより全国的にも「心の酒」として親しまれてきました。その創業は幕末動乱で苦境に立った名門「浜田屋」三代目の関口藤右衛門が、1872年(明治5年)にわずか十石の濁酒醸造の免許を取って担ぎ売りしたのにはじまります。
やがて3代目が築いた「千石酒屋」の土台は子孫にも受け継がれていき、戦後は設備の近代化と品質向上につとめ、昭和40年代終わりには清酒生産量が2万石を超える東北酒造界の大手に発展しました。
沿革
- 1872年
- 浜田屋三代藤右衛門が仙北町で濁酒10石(※)の醸造を開始(※1石=100升=180ℓ)
- 1876年
- 清酒25石を醸造「藤正宗」「藤の井」を売り出す
- 1888年
- 昆善八の酒蔵(仙北町)を譲り受け、念願の「千石酒屋」に
- 1894年
- 1600石を超え、盛岡一の酒屋に
- 1896年
- 鉈屋町の第二工場を買収(現在のもりおか町家物語館)
- 1918年
- 清酒「岩手川」の商標登録
- 1922年
- 「大正蔵」「文庫蔵」を増築
- 1936年
- 合名会社浜藤酒造店に組織変更
- 1953年
- 株式会社浜藤酒造店を設立
- 1970年
- 株式会社岩手川に社名変更
- 1975年
- 販売実績2万2000石を記録
- 2006年
- 廃業 134年の歴史に幕を閉じる